株式会社かじ坊 梶谷佳男さん
美味しいのは当たり前。
より安全で高品質な愛媛みかんを多くの人に届けたい!
梶谷さんはご兄弟で農園を営まれているそうですね。
はい、元々祖父の代からこの地で柑橘栽培をしていたのですが、柑橘業界を盛り上げつつ愛媛のみかんの美味しさをもっとたくさんの人に知ってほしいという想いから2016年に会社を立ち上げました。
愛媛のみかんは他の産地となにが違うのでしょうか?
昔から愛媛のみかんは「3つの太陽」で育つと言われていて、空から降り注ぐ太陽、海の水面から反射した太陽、防風のために築かれた石垣に照り返す太陽、これら3つの太陽からたくさんのエネルギーを吸収し、より甘くて美味しいみかんに育つのが大きな特徴です。とはいえ、自然環境だけでなく日々の世話ももちろん大事です。みかんの木一つひとつの状態を見ながら水や肥料をやったり、剪定や摘果・接ぎ木など、作業自体はどれもごく一般的な事ばかりですが、みかん畑の多くは山を切り開いて石を積み上げて築いた急峻な段々畑なので、どの作業も大変な重労働です。また、柑橘の木は一般的に苗木を植えて約3年で実が付きますが、実は生ったばかりの実はあまり美味しくなく、美味しい実になるまでには10年はかかると言われており、そうした生産者の地道な作業の積み重ねも、愛媛のみかんの美味しさを支えているんです。
かじ坊さんならではのこだわりはありますか?
うちの農園のこだわりとしては、1年を通して美味しい柑橘をお届けできるよう、多くの品種を栽培している事です。ポピュラーな温州や清見の他にも最近人気の高い河内晩柑や観賞用の品種も合わせると全部で30種類ほどを育てています。さらに、少しでもお客様に安心して食べて頂きたいので、愛媛県の農薬指針を参考に削減できる農薬は極力減らした減農薬栽培を行っています。
また、いくら美味しいみかんを作れたとしてもそれが収益に繋がらないと意味がないので、新しい栽培方法を積極的に取り入れより収益性が高まるよう日々研究を重ねていますし、新しい販売ルートの開拓も並行して行っています。
その他にも、若い人にももっと農業に目を向けてもらい柑橘業界を盛り上げたいという想いから、後継者の育成や収益アップのための農業指導にも力を入れています。
消費者の皆様へメッセージをお願いできますか。
表面に傷が付いたり日焼けするなどして売り物にならないみかんといえば、これまではジュースに加工するくらいしかありませんでしたが、ソルト&オレンジは実や薄皮も丸ごと食べられるので、廃棄ロスも少なく栄養価も高い画期的な商品だと思います。また、iimonoを通じて愛媛のみかんの美味しさをたくさんの人に知って頂けると嬉しいです。僕の自慢のみかんを使ったソルト&オレンジ、是非一度食べてみてください!